読経を初めて、はや2年半は経過しました。
きっかけは、以前に気候治療の方が、がん患者には
毎日30回以上の般若心経の読経を勧める、ということがあったことです。
実は、相手が亡くなってしまうずっと前から、知ってはいたのですが、
実践していない。
心の中にずっと引っかかっていました。もし、二人で読経を毎日繰り返していたら、って思うと、
やるせない後悔がしてきます。
さて、そんなわけで、一人になってから、確か初七日あたりから
般若心経の読経を始めました。
著者の言うとおり、最低は30回です。
朝十五回、夜十五回以上、など、適当にやっていましたが、
概ね朝昼晩の10回以上がちょうどよく、続けてきました。
結局、どうなったかというと、般若心経の読経を毎日続け、
1年を過ぎた頃から、体がとても楽に過ごせるようになりました。
呼吸の力がついて、以前よりも多くの酸素を吸えるようになれた、
と言うことです。
いまさらですが、なるほど、って思います。
目の前で息が苦しい、呼吸が詰まる、特に寒い時は冷たい空気も
吸うのが苦しかったのがわかります。
もし、呼吸の力が強くて、酸素を多く吸える状態であったなら、
きっと体の臓器は働く。
呼吸が人よりできるなら、きっと苦しくもなかったと思う。
そして、呼吸の苦しさが、どこか絶望感を生み出し、
病院に行くことをイメージしていたのだと思う。
だから、私自身は健康ですが、酸素を多く吸える、呼吸の力のことで、
思い出すと、後悔することはある。
ただ、呼吸の力をつけると、細胞が生き生きして、
がんに負けない体が内側からできてくると思う。
また、より明るい兆し、希望を持って過ごせたんじゃないだろうか、と。
となると、食事や〜が健康に良い、効く、などの情報以前に
酸素を吸う力をつけていくことが大事に思えてきます。
そのためには、30回が最低ラインだと思う。
1-2回程度では、何もしないよりはいいだろうけど、きっと不十分。
なれるまでは時間がかかりますが、読経はしっかりと大きな声で
読む。 きっと言葉の力もあるのかもしれない。
読経すると、気持ちが落ち着く、というのは、
きっと多くの人は実感すると思います。
気持ちを落ち着ける、そして、呼吸の訓練にもなる、となれば、
やったほうがいい。
健康であっても、なおさら読経をする。
般若心経の冊子など手にすれば、あとは読み上げるだけ。
決して難しくはない。 回数を重ねれば、読経を大きな声ですれば
するほど、後になって体が楽になる。薬や外からの刺激に頼らず、内側から
体を良くしていくのだと思います。