大切な人が亡くなっても、猫だけは笑わせてくれる

大切な人が亡くなって、笑うことがほとんどなくなった。

正直、とても寂しい。

しかし、唯一の例外は猫。

猫だけは、笑わせてくれます。

笑顔にしてくれます。

 

わけあって、野良猫を保護して、約一年半。

今は猫さん5匹と共に、男一人暮らしています。

猫は、無為条件に笑わせてくれます。

おかしな行動をとったり、

懐いてくる姿は、不思議と癒やされます。

寂しくなったら、猫をなでる。

これだけでも、気持ちは落ち着きます。

アニマルセラピーというのもあるくらいだから、

生き物には不思議な力があるのだろう。

猫がいるから、掃除もしないといけない。

トイレ掃除、

ご飯の準備、片付け、

あまりにも単純で面倒な事が多いけれども、

今は丁度いい。

 

正直、猫を飼っていて本当に良かったと今になって思います。

なぜなら、このどうしようもない、不意に襲われる寂しさを慰めてくれる。

死別というのは、

人と話すことで、救われる人もいるだろう。

 

しかし、私の場合は、人との会話は得意ではない。

まして、ただ話をするだけで、逆に嫌悪感さえ感じることもある。

猫は、時間もお金も手間もかかります。

でも、人の気持ちを落ち着かせてくれるなら、

ましてやこの悲しみの中でも、笑顔をさせてくれるなら、

十分じゃないだろうか。

 

貴重な一日を、どんな気持ちで生きるのか。

とても大事なことだと思う。

なぜなら、悲しみ、不安、焦りなどの気持ちは、

決して好まれるものではない。

 

考えてみれば、私が怪我をしたり、亡くなる事があれば、

この猫たちはどうなるのか。

病気になるわけにはいかない。

猫のためにも、しっかりと行きていかないといけない。

たとえ、この歳になって独身で子供がいなくても、

何も気にする必要はない。

猫がいるから、自分の体は大事にしたい。

猫がいるから〜、ということも、

立派な生きがいになっている。

 

猫は、もう存在自体で、人の気持を和らげてくれている。

猫からの恩返しは、毎日受けている。

早い段階で猫の恩返しをしれて良かった。

 

いつしか、猫も死ぬときがくるだろう。そのときはとてもかなしいだろう。

だからこそ、今共に猫と過ごす日も、

楽しく過ごし、

大事にしていこうと思う。

猫が人を癒やす、これは事実です。